【中古住宅・リフォームトータルプラン策定 ストック型住宅市場転換へ、施策の柱を公表】
国土交通省は27日、2011年6月に閣議決定された「新成長戦略」に示された
「中古住宅・リフォーム市場の倍増」に向け、今後講ずべき施策について
「中古住宅・リフォームトータルプラン」としてとりまとめ、公表した。
消費者、生活者の視点に立ち、安心して中古住宅を取得でき、リフォームを行なうことが
できる市場の環境整備を早急に進めるとともに、既存住宅ストックの質の向上や
流通の促進、多様なニーズに対応した魅力ある中古住宅リフォーム提供する担い手の
育成・強化等の取り組みを総合的に推進することを目的に策定したもの。
中古住宅に関する情報提供の充実や、中古住宅の品質の確保、定期借家制度の普及などの
「中古住宅流通を促す環境の整備」と、リフォームの工事費用、事業者情報、リフォームの進め方・
適切な維持管理などリフォームに関する情報提供やリフォーム工事のトラブル解決といった
「リフォーム市場の環境整備」を大きな柱として挙げている。
さらに既存住宅ストックの質の向上促進に向け、既存住宅のリフォームに対する支援や
長期優良住宅の普及促進、リフォームによる民間賃貸住宅の有効活用促進などによる
「既存住宅ストックの質の向上の促進」、宅建業者のコンサル機能向上、中小建設事業者等の
技術力・セールス力向上等による「中古住宅流通・リフォームの担い手の強化」、安全性の
確保等を含めた「住環境・街並みの整備」を加え、5つの柱として、取り組みを総合的に
推進していくとしている。
これらにより、20年までに市場規模倍増(20兆円)を目指していく。
(国土交通省)